チヌ釣りの楽しみの一つに「いろんな釣り場を巡る」があると思います。楽しいのですが、その際ネックになるのが「釣り場に応じたライン(道糸)の変更」。
クイック・レトリーブなるツールを試したよ。の巻
ワタクシ電車のホームコート、徳島は鳴門・堂浦では、1.2号ライン。なにせ激流ですので2号なんかだと糸が持って行かれて勝負にならない。ベテランの猛者は当たり前のように激細0.8号だそうな。
大好きな高知・浦ノ内では潮がゆっくりなので、安心して戦える2号ラインを使いたい。
ロクマルを狙えるともっぱらの噂、ゲストもどでかい和歌山・串本なんかでは3号ラインが当たり前。
これらの釣り場を転戦するとなると、毎回、ラインの入れ替えが発生するわけです。
替えスプールが最初から付いている高級リールであれば、それに巻いてキープ出来るんでしょうが、残念ながら、愛機 セイハコウ60SP には替えスプールがついていません。修理パーツとして取り寄せようもんなら、15,000円。2個用意するとなれば、そこそこのリールがもう一つ買える金額になります!
ビル・ゲイツさんならば
「君、来週は堂浦だ。今リールに巻いてる2号は捨てて、1.2号の新品のラインを手配しておいてくれたまえ。」
って言ってそれでしまいなのでしょうが、僕はそうはいきません。1回使っただけのラインを使い捨てにするほど財力に余裕が無い。もったいないし。
なんか無いのか?
ということで、今巻いてあるラインを巻き替えるとき、↓こんなことをしていたわけですよ。
まだ使える道糸は、タッパーに巻いて保存。巻き取るのが超大変だし、何よりダサい。死ぬほどダサい。なんか無いのか?
「まだ使えるラインを簡単に巻き取れて、保存する」に特化したアイテムは!
凧揚げ用のツールを発見!
人がコンピュータに取り憑かれる原因に「適度な課題が常に発生し、それを解決する喜び」というのがあるらしいですが、もしかすると、釣具にもこれが当てはまるんじゃないでしょーか。常に、何かが、面倒。常に、何かを、快適にしたい。
それはさておき。
980円とかで売ってる格安のスピニングリールを何個か用意して、それに巻き取り&保存ってのも考えたんですが、なんか違う。スピニングリール、あれはあれで場所をとる。
で。「糸巻き機」とか「スプール代用」とか色々検索しているうちに、この「クイック・レトリーブ」を発見するに至ったわけです。どうやら凧揚げのツール。訳すと「素早く・巻く」。そのまんまやん。ちなみに、わんちゃんゴールデン・レトリーバーの「レトリーバー」も同じ語源ですね。狩猟犬。獲物を「回収する」(レトリーブ+er)、ってなことですよねぇ。余談として。
さて、気になる値段は安いところで350円。これなら、格安リールよりもリーズナブル。早速、1つ買って試してみました。
めちゃくちゃ巻き取りやすいわけではないが・・・
届いた本体。凧揚げ用のタコ糸が巻いてありまして、最初はそれを捨ててから使おうかと思ったんですが、そのまま下糸として巻いておいたほうが直径が大きくなって巻きやすくなるかなー?なんてことを思って、そのまま巻いてみました。
ところが、このタコ糸、アメリカっぽいおもちゃなのが原因なのか、凧揚げがそういう文化なのか、普段リールを巻く時と逆巻きに巻いてありまして。
そのままだと巻きにくいったらありゃしない。僕は押し切って巻いちゃいましたが、試される方は、一旦、タコ糸は外したほうがいいかもしれません。
まあ文句を言いながらも、目的は果たせまして・・・
まとめ。
まさに「貧者のツール(笑)」。クイック・レトリーブ。僕と同じ悩みを抱えておられる方は、一度、試されてはいかがでしょうかー。それなりに便利ですよ。僕も、次の号数チェンジの時にはまた一個、買おうと思っていますよ。正しい発音は「レトリーブ」やなくて「リトリーブ」やろ、と思ってますけどね。
おしまい。よいチヌ釣りライフを!