釣ったチヌさん、それから美味しいゲストさんをキープするためにはスカリ(≒フラシ)は欠かせないアイテム。チヌ用のスカリの値段、ピンキリですよね。3000円~15000円ぐらいでしょうか。
想定外の誠意のこもった対応に感動 の巻
我が家のスカリは4代目。2代目とはとても悲しい別れがありました。
で。使ってるのは気合が入った値段がする黒鯛工房「THE チヌ フラシ 1504BR」だぜ!と胸を張りたいところですが・・・。
本体の使い勝手は最高。投入口は大きいし、魚はたっぷり入るし、深さもありますのでリリースする瞬間まで本当に生き生きとしています。
ところが、問題は専用ケースでした。
なんじゃあこりゃあ!
2回めの出陣が終わったあと、車から荷物を片付ける時、やたらとラゲッジスペースが湿ってるなー?と思ってふとケースを見てみると・・・。
おいおい。今日日100均の商品でももうちょっとマシな作りでっせ。ってか、高かったでっせ。おっさん腹立ってきたでっせ。どうしてくれよう。
メール書いた1時間後には着信あり!
ということで、写真も見てもらえるようにわざわざドロップボックスにアップして、サイトの相談窓口からメールを書いてみました。
「本体はいい感じやのに。これ、正規品なん?」
で、そんなことは一瞬で忘れて買い物に行って、帰りにふと携帯を見ると、埼玉っぽい市外局番から着信があった模様。埼玉に知り合いはいません。そして心当たりのある埼玉といえば。
ということは・・・メールをチェックすると、ありました。返信です。なになに・・・
日頃より弊社黒鯛工房商品をご愛用戴き、誠に有り難うございます。
先ずは、厚く御礼申し上げます。しかしながら、お写真を添えて戴きました下記フラシケースの不具合発生
について、深くお詫び申し上げます。
正直過去に事例が無い現象でしたので、頂戴致しましたお写真にて発生原因を特定してのお応えをしかねるところでございますが、有ってはならない現象と判断致します。
原因として考えられますのは、ロール状の生地の管理において通常使用しないロール接合部分が切断した生地に混入した可能性が考えられます。誠に恥ずかしいミステイクと考え、重ねてお詫び申し上げます。
もしもお許し戴けるようでしたら、弊社より直接電車様のご自宅へこちらで検査確認済のフラシケースをお送りさせて戴きたいのですが。如何でしょうか。
また御住所を「黒鯛工房メッセージ」もしくは私のこのメールをご利用戴き、ご連絡戴けますでしょうか。先程電車様への直接のお詫びと思い下記携帯へお電話を致しましたが、繋がりませんでしたので勝手ながらメールにてのお詫びを申し上げます。
尚、ご連絡を頂戴致しましたら正規品をお送りさせて戴きますが、勝手なお願いとは存じますが、お手元の不具合品を弊社宛に着払いにてご返送戴ければ幸いです。
弊社では生産工場へ持ち込み、同様なる現象が2度と起こらぬよう指導徹底を致します。電車様にお気に召して戴き、お買い上げ戴いた商品にて発生致しました今回の不具合、十分なるお詫びのとなりませんが、上記対応をさせて戴くことをご理解戴きたくお願い申し上げます。
今回のケース不具合発生につきまして、心よりお詫び申し上げます。
乱文、お許し下さい。
ふおおお!
めっちゃ気持ちの入ったお詫びメール!ってかリアクション早!なんかこっちが悪くなってきますねぇ。
なるほど、確かに接合部を見るとテープはまっすぐ貼られてるし、単なるミスだったんですね。僕を嫌な気分にさせるためにやったわけでは決してないようだ。そりゃそうやわな。
代品、翌日には発送手配してくれました。
すぐこちらも送付先を返信、次の日にはすぐ担当者さんから代品発送済みの連絡をもらって、結局メールを書いた2日後には代品をゲットできました。
お礼のメールを書いて、最後に返信して頂いたメールも気持ちいいものでした。
弊社をここまで育てて戴いたのは、全国の「黒鯛工房ファン」の皆様のお陰と日々感謝しております。
つまりは商品を通じて「信用」「信頼」を如何に育てて参るかが、メーカーの使命と考えております。今回の不具合発生の件、電車様の信頼を損ねることとなりましたが、弊社は今後も商品開発及び生産に於いて十分なる注意を払い、お客様にご迷惑をお掛けすることの無きよう努力して参ります。
何卒、電車様におかれましても弊社黒鯛工房を「常に気になるメーカー」としてお考え戴けることを、わがままですがお願い申し上げます。
今後とも黒鯛工房ブランドと私たち開発スタッフを宜しくお願い申し上げます。
ミスは誰でもします。そのリカバリーをどうするか。こうやって、ミスを味方に付けてファンを獲得できるんだよ、という見本のような対応をいただきました。とても勉強になりました。
結局、見事に黒鯛工房ファンになってしまいましたよ。
んーでも竿はやっぱ、青いシマノ・セイハコウがどうしても好き!許してください。黒鯛工房のFさん&Yさん。青い竿出してくれたら買っちゃうかも・・・。
おしまい。