チヌのかかり釣り中のトラブルで結構あって、一番気持ちが落ちるのが「穂先を折ってしまうこと」です。実はこれ、自分で治そうと思ったら治せるんですね。
2018シーズンオフのある日、久しぶりに修理をやりました。写真を撮りつつやりましたんで参考になさってください。
ちなみに治せるのは先端のせいぜい2~3センチぐらいまでが折れたときだけの話ですので。
「やっちまった!」ときの衝撃を無くせ!の巻
僕が初期の頃使っていたシマノ青波功・先調子では、穂先を含む1番のパーツをアフターサービスで取り寄せると、8,000円ぐらいかかりました。
それがわかっているから、余計にショックなんです。「やっちまった!8,000円!」
ガン玉を巻き込むような初歩的なミスはともかく、仕掛けの回収途中にチャリコが釣れたりしてうっかりリールを多く巻いちゃったりしたことでやっちゃったときは、それはそれは情けなくて。
折れたままの穂先で挑戦したこともありましたが、アタリの表現力が乏しく、当然釣れません。釣れても、釣れちゃった感アリアリで、なんか面白くないんです。
そんなある日、「ちぬ倶楽部」を読んでいると「穂先の直し方」が載っていました。
内容を吟味するに、戦艦や空母のプラモデルで鍛えたワタクシには決して無理ゲーではない。
早速フィッシングエイトに向かい必要なパーツを揃え、やってみました。
結果は、思ってよりも簡単で、「これは必須技術やな。」という結論に達しました。
ではやってみましょう。
必要なものを揃える。
修理のための買わないといけないであろうもの。
- 釣り用ウレタンチューブ。0.5mm、0.6mm、0.8mm の3種類もあればいけます。
- 釣り用塗料。蛍光緑とか蛍光オレンジとか。派手好きは人はもっとたくさん。
- 釣り用うるし塗料。穂先の黒い部分用。オレンジとかもありますけどね・・・
これらで合計2,500円ぐらい。これで今後は半永久的に穂先が治せますよ。
家にある可能性が高いもの。
手順。
まずはガイドを外さないといけません。
どこまで(≒何個)外すか?は直したい範囲によりますが、調子を整えやすくするためには多めに外すのがいいでしょう。ガイドは糸と塗料で強固に固定されていますので、デザインナイフで切込みを入れてガリガリと削りとります。一気にはいけませんのでちょっとづつ、丁寧に。
次は耐水ペーパーで穂先をしこたま磨いて、塗料を落としつつ、自分好みの調子に曲がるように・・・。ひたすらこすります。この作業が一番長く、一番大切。400番、800番、1500番の順に目を細かくしていって・・・
ウレタンチューブとガイドをセットしていきます。先に行くほど細い経のウレタンチューブを使います。
健在な穂先を横に置きつつ、調子を比べながら実際に道糸を通したりおもりを付けたりして確定させましょう。ウレタンチューブとガイドの間にアロンアルファを流し込みます。ガイドの穴をふさいじゃダメですよ。
透明な穂先が完成したら、あとは色付けを楽しみましょう。
シメは漆塗りです。元がそうであったみたいに、ちょいちょいとウレタンチューブと竿の境目までを塗っていきます。
完成!
という感じで。いかがでしたでしょうか。
穂先がやたら高い竿をお使いの方で、折れたのがいっぱいある方。2時間もあれば出来ます。シーズンオフ、暇で暇で死にそうなときとかにやって見られてはいかが?自分で治した穂先でチヌを釣ったときの感動はなかなかのものですよ。
実はワタクシ電車も、スイカさんも、僕が治した穂先で戦っていたりします。
では、よいチヌ釣りライフを!