「浦ノ内・釣り筏幸丸(須崎)で最高のイカダ釣り。パート1」からの続きです。
高知二日目、いよいよ本題の釣り筏幸丸さんの、超豪華イカダ上陸です。この日は天気も良く、朝からワクワク感はあがりっぱなし。あの「チヌかかり釣り場ガイド165)」で見た「荒天もどこかでサオだし可能」とやらの釣りイカダ、出てこいやー!
事前情報がないと心臓によくないぞ の巻
船着場からは10分ぐらいかかるでしょうか。湾の奥の方に、幸丸さんのイカダはありました。荷物の揚陸が終わると、船頭さんは真水の入ったポリタンクを渡してくれる。すぐさまガスコンロを発見。おお、これでコーヒーでもラーメンでも好きに沸かして楽しめ、ってことね。
今までの知識を覆す、超大型イカダ。100人は余裕で収納できるでしょう。そして。
「チヌの入れ食い」初体験。
設備に感動ばっかりしていてもチヌは釣れないので、とりあえず準備して釣り開始。
最初、わたくし電車の頭にはこんなことがよぎりました。「天気もいいし、設備も最高。まあ、こういう時って、釣果はサッパリ、そのパターンがあり得るな・・・。」
はい。
そんな電車のチンケな経験通りになるわけもなく、開始1時間ぐらいから、小チヌさんがヒットヒットヒット。オキアミ、コーン、アケミ半貝、魚玉。なんでも釣れる。ダンゴに群がるのはチヌさん。チヌがエサ取り。天国か、ここは。
潮の流れも素直で、山本太郎さん「チヌ釣り道場」どおりの、ポンっていう前アタリのあと、クーっと抑えこんでいくやつですね。超わかりやすぃ。
電車「セイハコウAX」スイカさん「海映」が弧を描き続け、チヌさん20枚を超えた頃。余裕のコーヒータイムを数度。せっかくなんで記念にあっちでも釣っておこう、ということで釣り座を屋内の方に移動。これまでの釣り人生で一番驚いた瞬間が、そちらで来ましたのよ。
年無し?タイリクスズキ?
屋内スペースに移動しても、相変わらず反応はよく、チヌは釣れる。スイカさんが合わせる。
「釣れた〜」
「もう、小チヌさんばっかり、やめてやー」とよそ見しながら答えた電車。
次の瞬間、スイカさんの悲鳴。
振り向く電車。反射的に海面を見る。
1メートルはある巨大魚が、浮上してきて、釣り上げた小チヌを丸呑み。そのまま直進していって、仕掛けはなすすべなくぶち切られました。
「な、何じゃ今の?」
そういえば「チヌかかり釣り場ガイド165」には過去にタイリクスズキという魚の日本記録サイズがここで出た、なんてことが書いてあったのを思い出しました。きっと今のがタイリクスズキとやらなんでしょう。それにしても、でかい。イルカみたいな魚影。
その後も、ときどき、黒い影をちらつかせ、どうも小チヌたちをエサに成長している模様。怖えぇ。「タイリクスズキ」。でも正体は知っちゃってるからね。フフ。
納竿。そして正体は。
一応、30オーバーの少しマシなサイズのチヌなども混じってきて、電車・スイカさんともに最高記録枚数を更新して、適当に打ち止め。もっと肉体労働的にやれば50枚はいったことでしょう。あー面白かった。浦ノ内湾、恐るべし!
で、船頭さんにさっそく質問。
「ここ、バケモンがいますよね?」(まあタイリクスズキって知ってんだけどね・・・)
「あー、アカメじゃ。」
ズコー。
アカメ???テレビで見たことあるけど、あれって淡水魚でしょ?「清流四万十川」のアカメでしょ?おっちゃん、ウソはアカンで。と帰路の車中、おっちゃんをさんざん嘘つき呼ばわり。
帰宅後、「釣りキチ三平・四万十川のアカメ」をAmazonで買って読むと、アカメは汽水魚(淡水・海水の混ざるところ)のお魚であると。船頭さん、嘘つき呼ばわりしてすいませんでした。
色々調べていくと、ここ高知ではアカメによる「獲物横取り」に悩まされている釣り人も多いそうな。YouTubeには釣り上げた人が動画をアップされてました。そうそう。これこれ。こいつ。何も知らないときに、こいつがチヌを食べに来たら、そりゃびっくりするでしょう。
釣り筏 幸丸さんまとめ。
ということで、ガスコンロあり、絨毯敷きスペースあり、チヌの入れ食いあり、アカメの横取りありで、とにかく楽しい最高の一日を過ごさせてくれた釣り筏幸丸さん。しかもこれだけの設備で2,500円。USJの約1/3ってところですか。
貸し切りではないのが残念ですが、あの大きなイカダでしたら混みあうこともないでしょうし、暖かいラーメンやコーヒーを楽しみつつ、ご夫婦でチヌの入れ食いを堪能されてはいかがでしょうか?
高知まで気合入れて行ってホントよかった!と思える釣行でしたよ。次はカセにも挑戦!皆様もぜひ♪あ、アカメにも逢えるよ。