チヌとメロリンQ。同姓同名。いやーまったくもってお互い迷惑してるとは思うんです。ワタクシ電車は苗字がレアなので、同姓同名の人の気持ちって一切わからないんですよね。
スーパーチヌ釣り師 山本太郎さんの原点行ったった の巻
しかし。僕の中での山本太郎さんは一人しか居ません。もちろん、チヌ太郎ことスーパーチヌ釣り師・山本太郎さんの方です。
太郎さんがチヌ釣り、それもかかり釣りに最初にのめり込んだ場所は、福井はおおい町、若狭本郷の金丸渡船さん。雑誌とかにも時々載っていますよね。一回は行ってみたい。いや、一回と言わず釣れるんなら何度でも・・・笑。
ということで、2013年8月、初めて金丸渡船さんにおじゃました時の釣行記です。
船頭さんがいろいろ話してくれた!
とりあえず、いつも通り、金丸渡船さんまでどれぐらいかかるかサーチ。
さて。大阪から福井のおおい町までは地味に遠い。朝イチでドライブしていくにはハードコア。ということで、車中泊をしていなかったこの頃の選択肢は、前日宿泊でした。金丸渡船さんは、民宿も兼ねておられます。便利ですね。利用しない手はない。
わくわくしながら迎えた釣り前日。若狭近辺の観光をしてから、宿にチェックイン!の予定が、思ったより観光が早く終わってしまって、昼の3時頃に金丸渡船さんに着いちゃうことに。
しかたがないのでダメ元で、早めのチェックインだけ出来ないか、聞いてみよう、ということで玄関から声をかける。応対してくださったのが、店主/船頭の金丸さん。
最近のチヌアタリ、使うべきエサ、ダンゴ、パラソル台の使い方など。それは丁寧に教えて下さいました。とにかく最近はアタリが小さくて、穂先を抑えこんでいくようなスタンダードなのはめったにないとのこと。
それから隣のエサ屋さんまで一緒についてきてくれて、店のおばさんに予約までしてくださいました。親切。
で。ふと「あ。僕ら太郎さんのファンなんです」と言ってみましたところ、満面の笑み!
色々面白いお話を聞かせてくれました。
金丸さんと太郎さんは同い年。金丸さんの同級生と、太郎さんが友達だった。夏休みの海のバイトかなんかで、おおい町に長期滞在してて、チヌ釣りにのめり込んだ。で、いつの間にか、大阪の方で落とし込み釣りで有名人になって戻ってきた。などなど。
「太郎」と呼び捨てにするぐらいの間柄だそう。
一番面白かったのは、チヌ道一直線の撮影の時の話。チヌをバラした太郎さんを金丸さんが叱責する。
「太郎~!なにやっとんねん!」
ディレクターさん的にはすごい美味しいシーンだと言ってたそうですが、このシーンは金丸さんの要望でカットに。なにせ、太郎さんはスーパーチヌ釣り師。そんな人を叱責とは何事か、金丸けしからん。批判の嵐になっちゃかなわん。と、そんな趣旨だったと思います。今で言う炎上を恐れたわけですか。面白いですねぇ。
結局、早めのチェックインは出来なくて、パチンコで時間つぶしてて負けたんですけど。
釣り場の方はとても正統派。
さすがに古くからチヌ釣り師を育んでいるところですね。 駐車場から船着場までは、安定感抜群の2輪手押し車を用意してくれていて、とても助かります。各イカダには頑丈なパラソル台があって、パラソルの貸し出しももちろん無料。
あげてもらったのは大浦のイカダ。昔は「型の大浦、数の青柳」だったそうです。ダンゴの投入を始めて、2時間ぐらいでしょうか。写真によると朝の9時には小チヌがヒットしはじめました。
大チヌを釣り上げるべく、丸貝で粘ったりしたのですが、僕たちには粘り通す根性がなく、大チヌには出会えず。やはり「型の大浦」は昔の話なのか!
結局、最大でも25センチ。数釣りには少し早かったのか、二人で10枚の釣果。全部リリースでした。
女将さんに釣果報告して、満足の釣りを終えました。全イカダトイレ付き、弁当予約可能。船頭さんも女将さん親切、安定感抜群手押し車。とてもバランスのいいナイスなイカダでした。まだ行ったことがないなら、一度は押さえておかないと。
なんつってもチヌのかかり釣り発祥の地でっせ。グランシャトーが、おまっせ。
おしまい。